「マジックリスニング」(3)

少し気になることもあったので発売元に問い合わせてみました。質問・回答は原文そのままです。

Q: CDのなかで比較的初心者向けの英文が流れてきますが、これは何のためでしょうか?高周波領域の耳の感度上げる部分は音楽で行われているのだと思いますが、英文を流すことは意味があるのでしょうか?例えば私のレベルですと、一回目からすべての英文が100%聞けてしまうため、それ以降はただわずらわしいような感じが付きまといます。仮に音楽だけ流したとして、同じ効果がありますか?

A: 聴覚トレーニング自体は、英語を必要としませんが、マジックリスニングは聴覚トレーニングの英語バージョンとなり、英語(言語)に対してより効果を高めていく為に英文は流しております。訓練には音楽も含め全てが必要となりますが、ご購入者の中で英語のみを聴き、英語を訳しながらトレーニングされる方がおり、効果を高める為には、トレーニング自体がアンバランスになりますので、その場合の聞き方の注意として、英語は聞き流す程度で処理音の動きを意識するようアドヴァイスをしております。もちろん処理音は聴覚トレーニングの主体になりますので、音楽だけでお聞きしたとしても効果がないわけではありませんが、音楽バージョンは現在のところ販売しておりません。

コメント: 少し日本語が変ですがそれは良しとして、言われていることは基本的には分かります。音楽だけでも効果はあるらしいが、そのバージョンは現在販売はされていないということです。まあ、大きな問題ではありません。


Q: 12日間の連続トレーニングを推奨されていますが、仮に途中で1日、2日中断してしまった場合、効果に影響があるものですか?

A: 途中1日開けた場合ですと、次の日から残された日数を継続してトレーニングして頂ければ問題はありません。但し2〜3日となると場合によっては間をあけて再度トレーニングする必要が出てきます。

コメント: 続けてやることが効果の発生にどう関連があるのか、その科学的メカニズムに興味のあるところですが、とりあえず間を空けないようにということのようです。


Q: 基本的な効果に関してですが、「リスニングの際に相手から発生される音を、意味のある語彙・フレーズとして認識する過程において日本人の弱いとされる高周波領域の聞き取り感度を改善するデバイス」と言う理解でいいでしょうか?それ以外の効果があれば教えていただければ幸甚です。

A: はい、上記の認識で良いかと思います。また言語習慣が各国ごとに異なりますが、その習慣性からなる思い込みや予測等が原因とされる事も考えられ、マジックリスニングは言語習慣の脱却の効果も期待できるのです。

コメント: だそうです。


Q: 専用ヘッドホンでないと効果がないということが書いてありますがなぜでしょう。再現できるHz領域が同じか、それ以上のヘッドホンであれば問題ないように思いますが。一般のヘッドホンと比べての再生特性の違いのようなデータはお持ちですか?

A: データはございます。ただこの件は社外秘となります為ご回答できかねます。おおまかに申し上げますと周波数特性だけではなく、CDに内臓される加工音に一番相性の良いヘッドホンお付けしております。これはトレーニング環境を良くするために開発者自身が選んでおります。マジックリスニングが商品化される前の聴覚トレーニングは音楽を専攻しているお弟子さんや専門家が、開発者のもとで通いや通信教育の方法をとり行われておりましたが、このマジックリスニングは開発者の直接的なアドヴァイスなしに気軽にご自宅でトレーニングできるようになっております。ですから、できるだけ皆様に効果的なトレーニング環境をご用意する為にこの専用ヘッドホンをお付けしておりますので、どうかトレーニングは必ず専用ヘッドホンをご使用下さるようお願い申し上げます。

コメント: 残念ながらデータはもらえませんでしたが、商品のノウハウのひとつと考えれば仕方のないことですね。ただ市販の数万円の密閉型ヘッドホンと比べても同等以上の性能があるのは確かなようです。タイプとしてはいわゆる音再現に余裕(capacity)のあるタイプのヘッドホンです。